「初対面の人と何を話していいかわからない」
「会話が続かず、沈黙が気まずい」
「もっとコミュニケーション能力が高ければ仕事が上手くいくのに……」
職場の人間関係や営業活動において、コミュニケーションに関する悩みは尽きません。
多くの人は「コミュニケーション能力が高い人=流暢に面白い話ができる人」と考えがちです。
しかし、実は本当にコミュニケーション能力が高い人とは、「相手に気持ちよく話させる人(聞き上手)」のことなのです。
人は誰でも「自分の話を聞いてほしい」「自分を理解してほしい」という欲求を持っています。
この記事では、話すのが苦手な人でも実践できる、相手の心を開く「聞き方」のテクニックをご紹介します。
Contents
「聞き上手」になるための基本姿勢
テクニックの前に、まず大切なのは「聞く姿勢」です。
あなたは人の話を聞くとき、以下のような態度をとっていませんか?
- スマホを触りながら、パソコンを見ながら聞いている
- 腕を組んだり、背もたれにふんぞり返ったりしている
- 相手が話している途中で「でもそれはさ……」と遮る
- 次に自分が何を話すかばかり考えている
これらはすべて「あなたの話に興味がありません」というサインとして相手に伝わります。
まずは「体ごと相手に向ける」「目を見る(適度に視線を合わせる)」「最後まで遮らずに聞く」という基本を徹底しましょう。
魔法の相槌(あいづち)「さしすせそ」
会話を盛り上げるには、適切なタイミングでの「相槌」が欠かせません。
料理の「さしすせそ(砂糖・塩・酢…)」と同じように、聞き上手にも基本の「さしすせそ」があります。
これを覚えておくだけで、相手は「自分の話を肯定してくれている」と感じ、どんどん話したくなります。
【聞き上手の「さしすせそ」】
- さ:さすがですね!(賞賛)
相手の能力や成果を認める言葉です。「〇〇さんだからできたんですね」というニュアンスを含めるとより効果的です。 - し:知らなかったです!(驚き)
相手の知識欲を満たす言葉です。「へぇ〜」「そうなんですね」よりも、「初めて知りました!」と反応することで、相手は教えてあげる喜びを感じます。 - す:すごいですね!(感嘆)
シンプルですが最強の肯定言葉です。感情を込めて言いましょう。 - せ:センスいいですね!(評価)
持ち物や考え方など、相手の感性を褒める言葉です。「その視点はなかったです、センスいいですね」など。 - そ:そうなんですか!(納得・共感)
深く頷きながら言うことで、「あなたの話を真剣に受け止めています」というメッセージになります。
オウム返し(バックトラッキング)の効果
相槌のバリエーションとして、相手の言葉をそのまま繰り返す「オウム返し(心理学用語でバックトラッキング)」も非常に有効です。
【会話例】
相手:「昨日、久しぶりに駅前のイタリアンに行ったんだよ」
自分:「へぇ、駅前のイタリアンに行ったんですね」
相手:「そう、あそこのパスタが絶品でさ」
自分:「絶品なんですか!いいですね」
このように、相手の言葉の一部を繰り返すだけで、相手は「自分の話がちゃんと伝わっている」と安心します。
ただし、やりすぎると機械的な印象を与えるので、感情を込めたり、言い回しを少し変えたりするのがコツです。
一番の敵は「アドバイスしたくなる心」
聞き上手を目指す人が最も注意すべきなのは、「求められていないアドバイスをしてしまうこと」です。
特に男性に多い傾向ですが、相手が悩みを話していると、すぐに「解決策」を提示したくなってしまいます。
「上司と上手くいかなくて……」
「それなら、一度腹を割って話すべきだよ。もしくは人事に相談するとか……」
これは正論かもしれませんが、相手が求めているのは解決策ではなく、「大変だったね」という「共感」である場合がほとんどです。
相手から明確に「どう思う?」「アドバイスが欲しい」と言われるまでは、解決策を封印し、「それは大変でしたね」「よく頑張りましたね」と気持ちに寄り添うことに徹しましょう。
まとめ:コミュニケーションの主役は「相手」
コミュニケーション力が高い人とは、面白いトークができる人ではなく、「一緒にいて居心地が良い人」のことです。
そして、居心地の良さは「自分の話を否定せずに聞いてくれる」という安心感から生まれます。
- 相手の話に興味を持つ姿勢を見せる
- 「さしすせそ」でリアクションをとる
- アドバイスせずに共感する
この3つを意識するだけで、あなたの周りの人の反応は劇的に変わるはずです。
「あなたと話すと元気になる」と言われるような、最高の聞き上手を目指してみてください。

